ご挨拶
子供の頃、パソコンやゲーム機が無くても、いつも笑顔で山や川で遊んでいた事を懐かしく思い出します。
生活が便利になると共に、何かを忘れてきたような気がします。
私たちの、住まいも同じではないでしょうか。機械に頼らない木や土の温もり、窓を開けると流れる風と風鈴の音色。
家の中も、自然と季節や天候を感じ取れたのではないでしょうか。
私の住む京都では、昔から「侘(わび)と寂(さび)」という言葉が使われていました。
不足の中に充実をみいだす意識や閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものを感じられる美しさ、その様な日本人のアイデンティティ、文化や伝統を家造りに活かせたらと考えます。
私が経験してきた消費社会から循環型社会に変化をしてきています。
5年後、10年後、30年後...次代の子供たちに何を残せてあげるでしょうか、どのような笑顔があるでしょうか。
未来を「想像」することから街を「創造」する。夢の語れる活動を進めたいと思います。
一般社団法人全国古民家再生協会 京都第一支部事務局
代表理事 畑 哲也
代表理事 畑 哲也